【お金のかからない趣味】ぐるっとパス使ってみた③庭園美術館、室内装飾を愛でるの巻
ぐるっとパスを使っての美術館巡り。前回、結構満足したので、再度購入しました。反省を生かし、「入場料無料」かつ「見たい展示」中心に巡る事を決意。
季節は秋。芸術の秋。
ここで巡らねばいつ巡る!
早速向かったのが
目黒・庭園美術館!!
台風一過、強風が吹き荒れる日でした。通りすがりのお姉ちゃんのサングラスが強風で吹っ飛び、初めて見る光景に度肝抜かれる。
開催中だったのは、「1933年の室内装飾~朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと」。会期終了日に駆け込み入館。
建物も内部もとっても素敵な庭園美術館。いつもは絵や展示品が主役ですが、今回は「室内空間」「素材」が主役。建物を主役とした展示は、年に一回しか開催されないらしい。
もしかして、普段は置かれていない家具とかが配置され、なんともいえない素敵空間に仕上がっているのでは…?わくわく。行くしかない。
普段写真撮影禁止なのですが、一部展示を除き写真撮影可!みんな、あっちこっちで撮っては映えてました(謎)
可愛いペンギン三兄弟による整列。
やっぱり、家具があると素敵…。
着席者目線。執事よ、早くフォアグラをここへ(誰)。
二階に上がった所は、シックな空間。
この壁の塗り具合がたまらん…。
部屋によって置かれている家具も照明も、雰囲気が違う。 これなんて、高級ホテルみたい。
大人空間…。
乙女空間…。
バラの花びら、こぼれちゃってます。
ロマンティック空間に萩尾望都の漫画の「ポーの一族」を思い出す…。バラを食し永遠の命を生きる、悲しき吸血鬼たちの物語。少女漫画なのに文学的で、奥が深くて、読む度に胸が切なくなる。
暖房器具を覆うものらしいんだけど、こんなお洒落になっちゃいますか。
照明が可愛かったり
壁がもりもり装飾施されてたり
こんな壁紙どこに売ってるんですか。
普段行けない3階の「ウィンターガーデン」も公開中。
まばゆい光差し込む階段…。
何とも落ち着かないモダン空間。一家の団欒の場所だったらしい。
新館へと続く、このガラス壁も綺麗。
新館では、朝香宮夫妻が大いに刺激を受けたパリのアール・デコ展の様子が見られました。
何の絵だったか忘れてしまいましたが(おい)、アール・デコ空間の構想段階の絵だったと思います。何この近未来な部屋。中央からレイア姫のホログラムが出てきそう(そうか?)
今回の展示、単なる素敵な室内装飾というだけでなく、当時最先端だったアール・デコの邸宅を実現する為に、どれだけの職人の手がかかっていたのか。こだわりぬいた素材や、どんな技術が使われたのか。知る事ができて、とても勉強になりました。
スペアなしの超一級の輸入素材を目の前に、失敗の許されない仕事に挑んだ職人達…。
素材別に解説が書かれたこのパンフに、並々ならぬ敬意を感じる。
こんなに多くの人が関わっていたんだなぁ、としみじみ。
吉田茂が首相公邸として使用したり、白金迎賓館として国賓をもてなしたり、民営の催事や結婚式に使われたり、という歴史も初めて知りました。
結婚式…!こんな所で、挙げるなんて…
この階段、映え映えですな!(誰)
ひととおり満足した後、レストラン近くのフリースペースでくつろぐ 。秋晴れが気持ちいい。
お金がいくらあったら、あんな邸宅住めるんだろう…。あんな邸宅に住んで、ティータイムを嗜んだり、ディナーの前には着替えて、ウィットにとんだ会話を楽しみたい(誰と)。
完全に、英国貴族の生活と、時代に翻弄される様を描いたドラマ「ダウントン・アビー」の影響。シーズン5まで一気見しましたが、本当に室内装飾や調度品の素敵さ、ファッションの優美さがたまらない…。
妄想を膨らませた後、現実の待つ家路へと急ぐのでありました。