【人間関係】妊活している事。伝える?伝えない?
家族や友人に妊活中である事を伝えるかどうか?
悩む事ありますよね。
私は、自分の両親や気のおけない友人にのみ伝える事にしています。
というのも、最初のうちは「隠す事でもないし」と伝えていたんですが、伝えた後起こる事に「う~ん、やっぱりあんまり伝えんどこ」と感じる事がちらほらあり…。
どんな事が起こったのか、紹介します。
1、妊活の進捗確認。進捗とはこれいかに
一番しんどかったのはこれ。
「その後、妊活の進捗はどう?」
かる~い導入会話、なはずなのですが。
その時不妊治療はじめたてだった私は、
「ん?進捗って何?」
って敏感に反応(センシティブ)。
子供ができやすいのか、できにくいのか分かった、とか?
検査や治療をして、おめでたに至った、至っていない、とか?
…それらを進捗と指すんだろうか。
それとも、
どんな思いをしているのか、
どんな事で悩んでいるのか、
今何が辛いのか
…伝えなきゃならんのだろうか。
結果が出ていないと伝えた場合、
「そう…でもいつか授かるといいね」
と励ましの言葉を頂くんだろうか。
何、その謎の疲れる時間。
モヤモヤしながらも、
「何か報告するような事ができたら、こっちから伝えるね!」
と、進入禁止マークを提示したのでありました。
違う話題だったら、「ぼちぼちだよ~」とか、「全然で~」とか、適当に流す事ができたんだと思います。
思うに、通常考える「進捗」と妊活の「進捗」ってちょっと違う。
通常の「進捗」のイメージは、こんな感じでしょうか↓
進捗の意味を調べてみると(暇か)、
・物事の進みがはかどること
とあります。まさに、「進み」「はかどる」事なんでしょう。
でも、妊活における物事の進み具合って、ちょっと勝手が違ってくる。
私の中では、こんなイメージ↓
行きつ、戻りつする世界…。
そんな世界の中では、明確な進捗など、あってないようなものなのだ…。
妊活を伝える事で、不妊治療の状況を聞かれる場合もある。
その場合、状況を聞かれ説明すればするほど、「進みはかどらない事」を認識する事となり…「言いたい時はこちらから言うから、聞かんどいて」という気持ちに。
他にも、それって何の好奇心?と思えるような反応されたり、謎アドバイスをもらったり、と疲れる事が多くありました。
最終的には「不妊治療してないのに、知った風に語らないで」という気持ちに。これが世に言う、不妊様爆誕というものでしょうか。
2、励まされて切なくなるという謎現象
「できるといいね」
「報われるといいね」
「いずれ授かるよ。頑張れ!」
「さとこちゃんならきっと、大丈夫」
…辛そうな顔で励ましの言葉…地味に切ない。
そんな事、無理に言わせてごめんよ…という気持ちと、
こんなに励まされるほど、私可哀想な感じなのか…という気持ちと、
どうなるか分からないから、プレッシャーだぜ…という気持ち。
いずれも優しい言葉のはずなんですが、励ましてくれて有難いはずなんですが、かえってそれがしんどいという謎の現象。
あと、不妊治療にまつわる「痛い」「辛い」「大変」というイメージ(事実、そうでもあるのですが)が、
妊活している事を伝えた相手に、
「(痛くて、辛くて、大変なのに)不妊治療に踏み切るんだね…大変だね」
的に、至極厳粛に捉えられる事も多いように感じました。
自分的には前向きな選択のつもりですし、痛くて辛くて大変、というのも覚悟の上なのですが…。
そう大変さにフォーカスされると、ビビって覚悟が揺らぐんだぜ…。
もちろん、相手には全く何の非もありません。自分も、立場が逆だったら、何とか力になりたい、でも何を言っていいのか分からない、でも励ましたい。という事もあると思います。
でも、切なく感じてしまう。そして、自分にへこむ、という。
3、伝えた事で上がる相手への期待値
ちょっと被害妄想な感じも否めませんが。妊活している事を伝えているのに、そんな発言、する?って思う事があります。
「旦那さん子供欲しいのに、よくその年齢のさとこちゃんを選んだね」
(改めて書くとひでぇ…)
「気ままでいいね」
(短期で働いていると伝えた後。妊活&仕事探し&お金&将来踏まえるとそんなに気ままじゃないの…)
「自分の時間あって羨ましい。子供いると行く所限られるし、読書もテレビも見られないよ」
「つわりで食べられなくなるから、旦那さんと外食デートはおめでた前にたくさん行っておいた方がいいよ」
今見ても、なかなかな言葉も交じっている予感…。
「もっと話題選んでよ。察してよ」
って思ってしまう自分にもげんなりしてしまうし、
「妊活中って知ってるよね。わざと?」
と、相手の気持ちを勘繰るのも疲れるし、
心がダークサイドに駆け込みそうになるの、やめられない、止まらない(かっぱえびせん)。
妊活してると伝えると、友人に求めてしまう事や、勝手にがっかりしてしまう事も出てくるもんだ、と分かりました。
妊活している事知らない相手なら、もう少し寛大になれるのかも?
と、伝える相手を厳選しようと心に決めた一幕でした。
4、伝えた事で、心底有難かった事
色々ある中で、有難かったのは
普段通り。
妊活はじめた事を伝えると、
励ましもなく、慰めもなく、
「そうなんだ~」
のみ。
深く突っ込まれたり聞かれたりする事も全くなく、普通の会話に戻っていく。
一方、私が不妊治療と働く事や他人からの言葉で悩んだ事を伝えた時には、
「辛かったね」
「頑張ったね、偉いよ」
と、心からの励まし。
この、絶妙な距離感。なんてありがたい…!
友人が普段通りだった事、必要な時にこちらの気持ちを汲んでもらえた事、心からねぎらってくれた事、とても嬉しかったです。もう、足を向けて寝らんない。
5、欲しい言葉は人それぞれ
結婚の「け」の字も、妊活の「に」の字も、頭になかった頃知人に言われた言葉。
「妊活はとにかく粛々と、淡々と進めるのがキモ」
今になって、心から納得。
なるべく感情に左右されず、決められた月々のタスクを粛々と解消する。結果も、そのまま受け止める。すっごく難しいけど。
なので、いつも通りだったり、こちらが必要としている時に手を差し伸べてくれる人の存在がとってもありがたかったです。
一方、同じく妊活中の友人の中には
「自分の考えが凝り固まるのが嫌だから伝えている」
「伝えた方が色々な情報を得られる」
という人もいて、なるほどな~、と思いました。
確かに、
伝えない限り入ってこない情報もあるし、
伝えない事で傷つく言葉を無意識に言われる事もある。
伝えない事で誤解を解消する機会を失する事もある。
でも、私の場合は、伝えて良かった事があんまりなかったので、伝えるのは最小限にしました。正解は分からないですが、今のところ以前よりストレス減でいい感じ。