【人間関係】子供産むべし、という第三勢力
結婚して数年経過し、子供のいない夫婦に度々訪れる刺客…。
「お子さんは?」
初対面やそこまで親しくない間柄で交わされる事が多い気がする(気のせい?)。
そんな方々を、私は勝手に「第三勢力」と命名。
夫婦間においては、子供を持つかどうか、というのは重要な確認事項。家族だし、経済的にも妊活的にも二人三脚なわけだし。ここがズレると、お互い非常にしんどい思いをする事になるし、入念なすり合わせが必要と思います。
そして、実の両親や義理の両親、兄弟姉妹や親戚が、子供はどうなっているのか気になるのも十分分かる。家族が増えるわけだし、お祝いや節目節目のやり取りもあるから。何より、親が孫の誕生を待ちわびるという気持ちも十分に分かる。
私が謎で仕方ないのが、 それ以外の第三勢力が、 他人の子作り状況や人生設計を気にかける、 という点。
なんなんでしょ? この勢力の目的… 少子化を食い止めようとする謎の秘密結社でしょうか。ショッカー的な(違うし古い)。
少子化阻止の刺客が振るう、鋭利なる刃…!(おーげさ)
私は結婚前、
「自分は一生結婚しないかもなぁ」
「人と暮らすなんて考えられん」
「ましてや子供を産むなんて想像できん」
「だって悶絶する位の激痛でしょ?」
「無理無理、まじで無理」
と思ってました。
だから、 結婚という道を選ばないことも、 子供を持たない生き方を選ぶことも、 「そーいう選択もあるよね」 と思っていました。
その後、結婚も経て妊娠出産への考えもガラッと変わり。妊活をする事になったのですが…。
思ったよりも「子供産むべし!」 という考えは幅広い層に存在しているのかも…と、思うようになりました。結婚してそういう層に接する事が増えたからかもしれませんが。
「女性として生まれたからには経験すべき」
「子供を持ってこそ大人の仲間入り」
「結婚してしばらくしたら子供はできるもの」
人生というルートに、必ずある経過点とでもいうような感じ。通過儀礼的な。 そういう考えの人に接すると、トランプさんと対峙してる気分(どんなだ)になります。超難易度の高い国際交渉でもしているような。
この前も、ある宴席(渋い言い方)に参加した際、初対面の年配の男性から矢のように質問を浴びせられました。
「結婚して何年め?」
「子供は?」
「えっ、いないの?一人も?」
「そんな事あるのかよ〜」
「数ヶ月ってなら分かるけどさぁ」
「結婚して数年したら普通できるだろ」
「ちょっと普通じゃないよなぁ」
「何かやり方間違ってんじゃない?(割と下ネタ入れながら)」
「次回は子供連れてきてね〜」
最初のうちは愛想笑いをしていましたが、次第にひきつる笑顔。しまいには般若のような顔に変貌(怖い)。してたと思います。
「普通」って何じゃい!
お前の思う「普通」が全てと思うなよ!
とギリギリしたり、
いないって言った時点で、その剣おさめておくれよ…お願いだから。そもそも、あなた私達の人生に何の関わりも責任もないじゃないか…。自分の人生を存分に謳歌してくれよ…。
と心の中で相手方をなだめてみたり。
…まぁ、ここまで突進力のある第三勢力も稀だとは思いますが。
年配の方の場合、ジェネレーションギャップかもね、と思う事もできますが、子供を持つ若い人でも意外と第三勢力化する事があるので、侮れない。 どころか、親身になるあまりかマウントかは定かじゃないですが、ゴリゴリのアドバイスをしてくる場合もあったり。
前に書いた、「した方がいいよ」呪文を唱えるのがこの勢力。
お前は医者か!
医者なのか〜!?
と首根っこつかんで、壁際に詰め寄り壁ドンしたくなる(壁ドンのロマンチックでない使い方)。
人によって体の状況も夫婦関係も違うのに、通り一遍の子作りアドバイスや年齢をもとにした判定などは、何の薬にもなりません(きっぱり)。
どちらに対しても、軽妙かつウィットに富んだ、膝を打つよーな返しをするのが私のささやかな夢なのですが、今のところ連敗中…。
子供を持つのは普通の事でも当然の事でもない。
その事を広く知ってもらう為にも、ニコニコ聞き流すだけじゃなく時々返す刀で懐に飛び込むのも必要かな、と思うこの頃。
早よ、レベル上げてマホカンタ覚えなきゃ。