【人間関係】妊活+退職によって縮小していく人間関係
退職をし、不妊治療に専念する生活をはじめてから、いくつもの変化がありました。
色んな変化がある中で、収入と共にボディーブローのように効いてくる…
そう思ったのが、
「人間関係の変化」
ざっくりした事は以前の記事でも書きましたが、月日が経つにつれ、じわじわ~と周りも自分も変わっていくのが分かります。
今回は、妊活+退職によって人間関係がどのように変化したのか、それに対して私がどんな事をしたのか、書いていきたいと思います。
1.元同僚とのつきあい、激減
有難い事に、前職の人間関係は良好でした。
仕事終わりに同僚たちと飲みに行く
休日に気になるスポットへ繰り出す
…結構仲が良かったと思います。
退職後「その後どう?」的な近況伺いも交えながら、しばらく交流が続いたのですが…
しだいにその数は減っていき、今は数えるほどに。
理由は簡単…同僚たちに妊活している事をオープンにしていなかったから。
妊活している事を伝えていなかった理由は、以前書いた通り。
退職すると、やはり「今」の仕事の話には次第についていけなくなります。
また、妊活と両立できる働き方を模索中の上、妊活している事も皆に伝えていなかった為、私から提供できる近況報告や話題もほぼほぼ皆無…。
…近所の猫や犬、スーパーの野菜の値段がホットトピックスなんだぜ…。
「それくらいしか、話題ないの?」
とズバリ言われた事も(悲)。
会社を退職しても、肩書が外れた「個人」として付き合いが続くという人もいると思います。
しかし、私はどーやらそういう人間ではなかったらしく、自己肯定感がちょっぴり下がっておセンチになったりもしました。
でも、妊活をはじめ私生活をオープンにしてなかったので…そうなるのも当然か、と納得する部分もあり。
いずれにせよ、自分が招いた結果です。
2.子供のいる友人とのつきあい、見直し
全員ではないですが…子供の話題がずーっと続く場、時々しんどかったりします。
育児については聞き役にしかなれないし、
時々アドバイスを賜り奉り候的な儀式(何だそれ)が執り行われてしまったりするし、
そのアドバイスに
「知ってるよ」
「やってるよ」
「不妊治療の病院ではこう診断されているよ」
と応戦(戦ってるのかよ)し、訂正するのも疲れるし…
これも先ほどの元同僚との付き合い同様
「育児中」「妊活中」というステータス外した「個人」としてお互い興味を持てるか
という部分に関わってくると思います。
付き合いが続いているのは、ステータスに関する話題以外で盛り上がれる関係がほとんど。
また同窓会など、10年ぶりくらいの旧友が集まる場も、避けがちになりました。
多分「今何やってるの?」って話になるな…
仕事してないよ!子供もいないよ!って言ったら、「何で?」がくるな…
と勝手に推測。欠席で返事をする事多数。
案の定、LINE上に流れてきた当日の進行には
「現在何をやっているかを紹介(仕事、育児等)」
と書かれていました。
皆が今何をやっているのかは知りたい。でも、この暗中模索な日々を、溌剌と紹介する気分にはならないのでした。
3.趣味関係のおつきあい、当面中止
不妊治療中心の日々は精神的に辛いだろう、と思い、退職後も趣味は細々と続けていました。
趣味の場なので、仕事や子供について深く聞かれる事はなかったのですが…。
「収入も見込めないのに、何やってんの私?」
という思いが頭をよぎるようになり、気分解消の為にやっているはずの趣味が、却ってストレスになるという逆転現象が発生。
仕事をしている時、仕事のストレス解消の為にも、自分の喜びの為にも、日々の大きな支えになっていた趣味。
この趣味とは一生付き合っていくんだろうなー、と思っていたのですが…。
働き方も定まらず、不妊治療の結果も芳しくない中。時間とお金ばかりを奪われるように感じ、心から楽しめず。
今思えば、働き方も早いうちに決まるんじゃないか、と高をくくっていた部分が少しあったんだと思います(浅はかの極み…)
こちらは、妊活+退職により人間関係が変化・縮小した、というよりも、経済&時間的事情により、当面見送りとした、という方が正しいかもしれません(当然といえば当然すぎる結果…)
4.そして仙人、爆誕
元同僚、子供のいる友人、趣味のおつきあい…
今までの人間関係が変化し、つきあいがなくなっていく一方、新たな人間関係が生まれる事もない日々が続きました。
結果…
「人里離れた山奥に住む仙人」
のような境地へ突入。
とにかく、一人で過ごす事が増えました。
昼食も一人。
職探しも一人。
不妊治療…は時々旦那さんと。
でも、病院には一人で行く事がほとんど。
今まで登場人物の多い世界で過ごしていた所から一変。一日中自分ばかりが登場する世界…。数十年間かけて習得してきた言語を忘れそうな日々…。
ストレスがない一方、刺激もない世界。
入山しそろそろ悟りでも開きそうな私が行き着いた先は…
ソロ活動を存分に楽しむ事。
本、映画、美術館、公園、街歩きとか。お金がかからないやり方で。
アラスカの写真家・星野道夫さんの言葉で、好きな言葉があります。
子どもの頃に見た風景がずっと心の中に残ることがある。
いつか大人になり、
さまざまな人生の岐路に立った時、
人の言葉ではなく、
いつか見た風景に励まされたり勇気を与えられたりすることがきっとあるような気がする
オーロラの彼方へ―Michio’s Northern Dreams〈1〉 (Michio’s Northern Dreams 1)
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きっと、今は人の言葉よりも、色んな物を見たり、深く考える時間を持つべきなんだろうな…。
「仙人、自分に言い聞かせる」の術を発動。
(仙人を何か大きく勘違い)
また、朝ドラ好きの私がその時見ていた「半分、青い」の主題歌・「アイデア」(星野源)の歌詞も、そんな日々の中、沁みました。
つづく日々の道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の音で歌を歌おう
すべて越えて響けつづく日々を奏でる人へ
すべて越えて届け
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」オリジナル・サウンドトラック
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ドラマ自体は、展開がかなり激動で賛否両論ですが…
オープニングは星野源の曲と永野芽郁ちゃんの爽やかさで、とっても素敵でした。
…そうだ…続く日々を奏でるだ…
道の…先を…
塞ぐ…影に…
アイデア…を…
うわ言を唱えだす仙人。
(仙人への冒涜著しい)
歩んでいくんだ。
その先を塞ぐ影にも壁にも、
落ち込みすぎず、ひるまず、
アイデアとユーモアで越えていくんだ。
そうだ、越えていくんだ。
そうだ!恐れないんだ、皆の為に(突然アンパンマン化)。
一番落ち込んだ時、この歌詞に本当に慰められました。
自己肯定が激落ちくんになっても、その道を選んだのは自分。日々は続いていくし、続けていかなきゃいけない。
ありがとう、星野道夫さん、源さん(偶然同じ苗字…!)