妊活時間の過ごし方

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妊活中をいかに過ごすか?を模索する日々のブログ

【働き方】妊活と両立できる仕事探し。整理しておきたい条件~①妊活編

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不妊治療をする多くの人が悩む、「妊活と仕事の両立」。

 

私も、悩みに悩んだ末退職し、新たに不妊治療と両立できる仕事を探し始めました。

 

satokoninkatsu.hatenablog.com

 

結果、四苦八苦しました。

 

退職後に、一気に治療と仕事探しをスタートしたから、というのもあるかも。

 

そして、悩んだり迷ったり寄り道(?)した結果、パートタイムで働く道を選ぶ事に。

 

私の場合、働き方についての結論を出すのに、膨大な時間がかかってしまいました(要領が悪いというのも大いにある)。

 

 

「妊活と両立できる仕事探し」をする上で、早めにやっておけば良かった…!と思ったのは

 

 

 

前提条件の整理。

 

 

 

私はここをすっ飛ばし仕事探しをしてしまい、だいーぶ時間をロスしてしまいました。

 

satokoninkatsu.hatenablog.com

 

 

妊活と仕事の両立を考える上で、重要なのは

 

「妊活・不妊治療」

「仕事・収入・キャリア」

 

という次元の異なる事柄をすり合わせる事。これが、なかなかしんどい。

 

こちらを立てれば、あちらが立たず。

これも欲しいし、あれも欲しい。

なんて事が多々、発生。

 

妊活、仕事、それぞれの側面から私が「行動する前に整理しておけば良かった!」と思う事を書いていきたいと思います。 

 

 

 

1.転職をする上で必要な「WILL・CAN・MUST」という視点

転職をする際、やみくもに仕事探しをする前に自己分析を、という言葉。よく見かけます

 

その際、重要と言われる「WILL・CAN・MUST」3つの視点。

 

WILL  ・・・ やりたいこと

CAN   ・・・ できること(スキル・資格・経験)

MUST・・・  企業から期待される事

 

私も、この3つの視点をもとに仕事探しを始めたのですが、どうにも上手くいかず。

 

私のように、ライフステージの変化に伴い、新たに仕事を探す場合、「WILL・CAN・MUST」だけでは足りない、という事に途中で気付きました。

 

2.妊活と仕事を両立に重要な「CANNNOT」の明確化

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仕事の面だけを見て転職活動を考えれば、確かに「WILL・CAN・MUST」の視点で十分なのかもしれません。

 

でも、仕事はあくまでも生活の、人生の一部。

 

妊活と仕事の両立がしたくて退職した私のように、プライベート上の「WILL」が新たに生まれたり、割合が増える場合もあります。 更に厄介なのは、仕事のWILLとプライベートのWILLが反作用する場合がある事。

 

 

制約がある事で生産性が上がる、大きく成長できるという考えもあるとは思いますが…。物理的・時間的な限界や、個々人でキャパシティが違う点を無視すると、必要以上に苦しむ事になりかねない。

 

 

大事なのは、

 

どちらのWILLを優先すべきか、選択する事。

 

CANNNOT=できない事」を、明確にする事。

 

だと思いました。

 

 

仕事では「できない理由を考えるな」「できる方法を考えろ」とよく言われますし、一理あると思いますが…。

 

妊活と仕事を両立させる上で、「仕事も今まで通り頑張る。妊活もベストを尽くす」は難しいんじゃないか、と思います。主観ですが。

 

それぞれにストレスがかかる上、一方のストレスがもう一方のパフォーマンスに影響してしまったり、会社や同僚に、プライベートでデリケートな事情を理解してもらう事がしんどかったり、病院側に仕事の事情を理解してもらう事もなかなか難しかったり…。

 

 

もちろん、入り口としては「できる方法を考える」事が大事ですし、今いる環境下で妊活と仕事の最適割合を導き出せれば、ベストです。

 

でも、どう考えても袋小路に陥ってしまう場合、今の環境では難しいと感じる場合、CANNNOT=できない事」を明確にする事が、妊活と仕事を両立させる上で肝になる、と思うようになりました。

 

3.妊活と仕事の両立を阻むCANNNOT~時間の拘束~

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妊活・不妊治療と仕事の両立において、立ちはだかる最大のCANNNOT=できない事」。やはり、

 

 

時間の拘束。

 

 

ではないでしょうか。

 

 

不妊治療の時間と、仕事の時間。

 

流れ方が大きく違う。

 

不妊治療は女性の体のリズムに合わせて治療が行われるのに対し、仕事はビジネス上の時間が流れています。自社や取引先の稼働時間、営業時間、お客様が商品やサービスを使用し、不満がある場合はそれを受け止め対応する時間。

 

その時の流れを阻む川の、大きな隔たりたるや…!どこぞの大河なの?

 

しかも、どっちもそれぞれにとっては譲れない時間だったりする。

 

仕事だけで考えれば、「生産性上げればいいじゃん!」という問題でしょうが、不妊治療は「未知なる生命の神秘」が相手だから、生産性という理屈も、なかなか通してもらえない。

 

検査や治療を重ねる事で必要な治療を絞り込む事ができ、結果の精度が上がるというのはありますが…。いつまでかかるか分からない。何が原因かもはっきりしない。終わりも決めにくい。

 

確率が高いと言われる体外受精からスタートする、という方法もあるでしょうが、治療のハードさにストレスがたまり、思うように結果が出ず、体外受精からタイミング法に戻したら授かった…なんて事もある、正解が分からない不妊治療の世界。

 

どう頑張っても、不妊治療に時間を割かなければならない場面が、多々発生します。

①治療内容ごとに違う拘束時間

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タイミング法、人工授精、体外受精

 

治療内容によって拘束時間が異なる事も、新たに仕事を探す上で悩ましい部分です。

 

 

私の場合、検査で特に問題なし、と診断され、なるべく心身にもお財布にも負担のかからないタイミング法から不妊治療をスタート。

 

しかし、鳴かず飛ばずの結果を重ね、ステップアップの道を練り歩く事に。

 

病院の方針や個人の検査結果によって治療内容も異なる為、実際の拘束時間は「やってみないと分からない」みたいな部分もあったりします。

 

私は上記3つの治療方法を行いましたが、それぞれの拘束時間を振り返ってみるとこんな感じでした。

 

 

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月の通院回数は2回。生理後の卵巣チェックと、タイミングを取った後の卵巣チェック。生理によってスケジュールは左右されますが、時間の拘束度はそこまで厳密ではありません。

 

 

 

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受精日を正確に測る必要がある事、人工受精日に必ず採精&来院する必要がある事から時間の拘束度ややUP。

 

「必ずこの日に!」という通院日が月1日、必ず出てきます。

 

また、病院で採精する場合はご主人のスケジュール調整も必須。ご主人が仕事の都合等で通院できない場合、自宅で出勤前に採精してもらい、人工授精の2時間以内には病院に到着する必要がある…等、人工受精当日はかなり時間上の制約が出てきます。

 

 

 

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通院頻度はぶったまげるほどUP!

 

卵胞の育ち具合を確認し、ベストな状態になったタイミングで採卵日を決めるので、細やかに病院に通う必要が出てきます。

 

かつ、採卵日決定の日・採卵日・移植日が絶対通院しなければならない日として発生。更に、採卵日や移植日は、病院によっては時間が決められている場合もある(午前中のみ等)ので、その点も厳密…。

 

そして、肺移植後も着床を促す黄体ホルモンが足りているか、不足している場合は補充の薬を出す等の処置が必要で、これまた何日か通院する必要が出てきます。

 

 

 

不妊治療の難しさは、「いつ終わるの?」とゴールが見えない部分にもあります。どの治療の時期に照準を合わせて仕事探しをすればいいのか?大分悩みました。

 

 

タイミング法を見越して仕事探しをすれば、フルタイムの仕事はできそう。選ぶ仕事も雇用形態の幅も広い。

 

 

人工授精以降は、突発通院や通院頻度が増えていきます。そうなると、仕事探しの難易度もアップ。

 

果たして、突発の休みや勤務時間が短い日が多発する週があるなど、こちらの事情を汲んでくれる職場はあるんだろうか?

 

 

求人票の文言をチェックする目も、当然鋭く光り、職探しに更に時間がかかる事に…。

 

 

治療によって拘束時間が全く異なるので、どの治療を見越して仕事を探すか、決めていないと、職探しに難航します。

 

また、新しい仕事に就いた後にステップアップする事になり、新しい人間関係の中でのスケジュール調整に四苦八苦…なんて事も、可能性としては考えておきたいところ。

 

私は「できればタイミング法で授かりたいな…」と甘い見通しのまま治療と仕事探しをスタートしてしまった為に、リセットの度不安になり、仕事探しに迷いが出てしまい、多くの時間をロスしてしまいました。

 

今思えば、最初から拘束時間の長い「体外受精」を見越した仕事探しをしていれば良かった、と後悔しています。

②病院ごとに違う拘束時間

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また、病院によって拘束時間も変わってきます。

 

  • 営業時間
  • 待ち時間

 

土日や夜遅くも営業している病院なら、勤務後や休日も治療時間に当てられるので、仕事探しの幅も広がります。また、とにかく長くて苦痛な病院の待ち時間も、病院によって随分差がある印象。半日かかるところもあれば、2~3時間見ておけば大丈夫(それでも全然長い!)というところも。

 

 

仕事と不妊治療の両立を考える際、

 

病院の営業時間・待ち時間と

勤務時間のバランスを

どう取りたいのか

 

整理しておきたい所です。

 

 

 

私が行っていた病院は、

 

  • 水曜日と土曜午後&日曜 休業
  • 夜19時まで営業

 

営業時間が限られている上、その時間に人が集中する為、待ち時間に2~3時間見る必要がありました。

 

当然仕事を探す上でも、勤務時間の制限が生じます。

 

しかし、「退職したからには不妊治療中心の生活をしたい」と思っていたので、病院の評判や治療方針、そこそこ家から近い、何より口コミで「治療がそれほど痛くない」と言われていた部分を優先し、その病院に通う事を選びました。

 

結果、病院自体に不満はほとんどなかったのですが、仕事探しの難易度はぐんとアップしました。

 

③職場と病院の移動時間

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通院頻度、病院の営業時間や待ち時間と並んで悩ましいのが

 

 

「職場と病院の移動時間」。

 

 

 

条件の良さそうな求人を見ても、

 

「ん?この職場だと勤務時間が17時までで…病院に着くのが…病院終わってんじゃん!」

 

という事多数(病院最寄り駅の本数が少ない&駅から歩くというのもあり…)。

 

 

本当に、どこでもドアが欲しい!今すぐ!と何度思った事か。

 

 

病院の営業時間と求人の勤務時間、乗換案内の移動時間をにらめっこする日々。どんどん限定されていく職場候補地…下がってゆく時給…減る求人数…。

 

 

あぁ、なんだかハワイにでも行きたくなってきた(現実逃避)。

 

 

この点に関しては、病院と職場の物理的距離を考えると、如何ともしがたい部分ですが、地道に通勤範囲と勤務時間を絞り込み、求人を探していくしか道はない気がします。

4.両立しやすい勤務形態を考える

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不妊治療をする上で、一番仕事との両立が難しい体外受精。実際スタートしてみて、以下の条件がある仕事は、治療と両立しやすいように私は思いました。

 

  • 突発の休みOK
  • 直近の勤務変更OK(前日でもOKだとなお良し)
  • 勤務変更は月に何度でもOK
  • 勤務開始&終了時間がバラバラ
  • 突発対応がない
  • 残業がない
  • BtoB

 

とにかく、勤務の融通が利くかどうかが第一優先事項!

 

そして、できれば人の出入りが一日中あり、一人遅れて出勤したり早退しても目立たない環境が良いです。全員集合の上朝礼から始まり、終礼で終わる環境だと、勤務の変則っぷりが目立って気を遣う可能性があります。

 

また、突発対応が少ない仕事、というのも私の中ではマストでした。大切な採卵日にクレーム対応しなきゃならない!とか、そんなの無理ゲーすぎる…。

 

というのも、前職がBtoCの仕事で、急な早出や残業、休日出勤が頻繁にあったから。予期せぬトラブル発生がBtoBの仕事より多く、事後対応にスピード感が求められ、突発対応が多くありました。

 

BtoBの仕事をしていた時期もあったのですが、取引先との事前すり合わせを入念にしている為トラブル発生自体少なかったり、取引先も稼働時間内で対応してほしい、という前提があったりと、割とゆとりのある働き方ができていた気がします。

 

さらに、病院との移動距離を加味すると、以下の条件もあると嬉しいところ…。

 

  • リモートワーク可
  • 在宅勤務可

 

随分探しましたが、新規で探すとなると資格や技術が必要で難易度が高かったり、研修中は出勤必須、と前提条件が書かれていたり。

 

研修期間も、「業務習得まで。個人の習得スピードにより判断」なんてゴールが見えないものもあったりして。

 

また、在宅勤務中心で探すと、時給換算すると「メルカリで物売る方が稼げるのでは?」クラスの低単価がほとんどだったり、詐欺や犯罪まがいと思えるような怪しいものがヒットしたり。

 

 

…なんか、フランスにでも行って美味しいパン食べたいな(現実逃避)。

 

 

5.両立しやすい職種を考える

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両立しやすい勤務形態を考えると、職種が大分絞られる気がします。

 

上記の条件を上げている求人で多かった職種は、

 

  • IT系エンジニア(プログラマー等)
  • クリエイティブ職(Webデザイン等)
  • 汎用性の高い職種(人事・経理等)

 

このあたり。

 

とにかく、IT系やWebデザイン系は、リモートや在宅可の求人がたくさんありました。ただ、当然ながら実務経験やソフトが使える等の条件をクリアしていないと厳しいです。

 

また、どの業種でも必要な、汎用性の高い職種(人事・経理等)も、残業なしの求人が多くあった印象があります。忙しい時期もあるとは思いますが、忙しくなる時期の目途がつけやすく、事前の調整がしやすそうな印象はあります。一方、勤務時間に融通が利くというイメージはなく、早退や遅出などには大分気を遣いそうです。

 

また、ベンチャー企業の求人では人事や経理でリモートOKという求人も幾つか見ました。求められるレベルも高くなりそうですが。

 

 

私の場合、前職が上記職種に全くカスリもしておらず、新たに始めるとしたら「未経験」になるものばかり…。

 

不妊治療しながら未経験職種に飛び込む勇気…皆無!

 

と、いう事で、不妊治療にかかる制約を踏まえた上で、自分にできる仕事を改めて探す冒険の旅に出るのでありました。

 

まとめ. 妊活と両立できる仕事探しをする上で、整理しておきたい条件

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右往左往しながら今の働き方に行き着きましたが、

 

  1. 妊活と仕事の優先順位を決める
  2. どの治療までチャレンジするかを決める
  3. 治療・病院・移動にかかる時間を算出する
  4. 勤務可能地域の絞り込み
  5. 両立しやすい条件を満たす職種探し
  6. 両立しやすい条件を満たす働き方探し

 

私はこの順番で働き方決めていきました。4まで行って、「正社員求人で探していたけど、今住んでいる所だとなかなか厳しいぞ」と思い、5に向けて再度考え直しました。

 

そして特に、「1.妊活と仕事の優先順位を決める」に対し、答えを持っておく事は必須だと思います。ここがブレてしまうと、仕事と治療の間で思い悩む事が多くなる気がします。

 

 

不妊治療は体の状態や経済面から、治療時期や期間が限られる、緊急性の高い案件。一方、仕事は日々の糧として必要で、一定期間ではなく続いていくもの。その分、キャリアアップや経験を積むという長期的視野が求められます。

 

 

本当に考えるだけで頭の痛い「妊活と仕事の両立」ですが

 

どちらを優先するかを決めて

「できない事」から一つずつアプローチをして

「今できる事」に辿り着く必要がある

 

のではないかな…と思う、今日この頃です。