【働き方】退職→妊活→働き方の変更。その道すがらの葛藤
妊活をしたい。でも今の職場のままじゃ無理そう…。退職して、両立できる仕事に就こう!と決意し、右往左往の末、パート・アルバイトで働き始めた私…。
色々と悩み考えた末に、収入が下がっても今は妊活に注力するんだ!と腹をくくった私。
それでも、退職時に言われた言葉や、仕事に就いた後の周囲の反応で、心がぐらぐら揺れ動いた事がありました。
1.退職時に言われた「逃げるな」という言葉
前職を続けるか辞めるか悩んだものの、家族と話し合った上で退職の道を選ぶ事に決めた私。
退職の意思を伝えた後、上司がとある日の朝礼で、こんな事を言いました。
「辛い事や苦しい事があったとしても、立ち向かわなくてはいけない。そこから逃げても何の解決にもならない。逃げるな」
タイミング的に、自分に向けて言った言葉なんじゃないか、と疑心暗鬼になりました(自意識過剰か)。
そして、この言葉は辞める直前まで、そして退職した後にも、自分の心の中に呪詛のように残り続けました。
- この選択肢は、逃げじゃない?
- 今いる場所で、解決を図る為の調整や交渉をするべきだったんじゃないか?
- 結局、その調整や交渉から、自分は逃げただけなんじゃないか?
- いや、今まで充分すぎる程、仕事に向き合ってきた
- もう、いいんだ。もう充分
- むしろ、これからは、今まで向き合ってこなかった「自分の体」や「家庭」にしっかり向き合いたいんだ
そして、結論として毎回、今いる場所が「調整や交渉をしてまでいたい場所」と思えなくなっている自分に出くわすのでした。
収入面だけを見たら、会社に残る方が正解。自分が第三者だったら、「もう少し続けてみたら?」「やれるだけの事をやってみたら?」と、思うかもしれません。
「仕事か妊活か」「続けるか辞めるか」という二者択一で考えるのも、極端な話なのかもしれません。
この点については、今でも正解がわかりません。今後、人生の長い道のりの中で、後悔する事があるかもしれません。
ただ、退職して約2年が経過した今の時点では、前職に「戻りたい」と思う事は全くありませんでした。
ただ、辞める前に、次の働き方の算段をつけておくべきだとは思いますが。その後、随分職探しで右往左往したので…。
2.パート・アルバイトに就いた際の周囲の反応
退職後、周囲の人達からは有難くも労いと激励の言葉を数多く頂きました。
- 10数年、よく頑張ったね!
- ホントにホントにお疲れ様!
- しばらくゆっくり休んでね
- まずは心身を癒し、新たな道を歩んでください
労わられまくり。どんだけ疲れて見えてたんだ、私。
退職後に不妊治療を本格的に始めましたが、周囲にはほとんど伝えていませんでした。
在職中、残業に休日出勤と、私生活を犠牲にしながらガツガツ働く仕事人間だった私(要領が悪いというのも大いにある)。
また、学生の頃から、自分で働いて稼いでご飯を食べる、自立する、というのは私の中で大きな目標で、それは結婚しても出産しても変わらないもの、と勝手に思っていました。
そんな私を見ていて周囲も、当然間を置かずに働きに出るだろう…と思っていたのかもしれません。
しかし。
動かざる事山の如し。
1か月、2か月、3か月…
妊活を公表していなかった事もあり、「仕事どーすんの?」的な反応が少しずつ出はじめました。妊活をスタートし、両立できる仕事探しに右往左往している事も、傍からはわかりません。
- 旦那さんがOKなら、専業主婦もありだよね
- という反応から、
- いいご身分だね!感謝しないと
- 贅沢だね~、羨ましい
- 文句言ってたら罰当たるよ
- という反応まで、様々。
この時期、「専業主婦」でエゴサーチをしまくり、著名人(誰)の専業主婦に対する手厳しい意見を目にし、勝手に落ち込むという誠に宜しくないマイブームが到来。
そして、なんとか気持ちと条件に算段をつけ、当面パート・アルバイトで働く事を決めた際。
「仕事、始めたよ~」
「お!とうとう動き出したんだね。何やるの?」
「〇〇の仕事でね」
「・・・・」
「アルバイトじゃん!(失笑)」
無言になられたり、失笑されたり。
そんな反応に勝手に落ち込む私…。
まー、妊活している事を事細かに伝えていないので、仕方ないかもしれません。
今まで「会社員」という同じ船に乗ってきた同僚や友人。
船を降りた途端、距離ができたなぁ、と思う事が多々ありました。 自分が勝手に感じただけかもしれませんが。
3.その後の事
逃げか?逃げじゃないか?
そもそも、逃げって、何から?
仕事から?
でも妊活面では逃げなんだろうか?
そもそも、逃げだのどーだの、それって他人が決める事?
専業主婦の悩みは罰当たりなの?
パート・アルバイトで働く事は失笑される事?
働くって、何?
正社員退職→求職(専業主婦)→パート・アルバイト…と、妊活と仕事の両立を目指して歩んできた道すがら、色んな思いが去来。まるで寄せては返す波のよう…(詩人)。
自分の中で、ドラクエ風に解釈したり、
モヤモヤした時間を別の時間に転嫁できないか考えたり。
思えば、色んな思いをして、悩んで、考えて、行動してきました(というほどの大した行動ではない)。
この経験は、いわゆるスキルやキャリアには関係ないものだけど…。長い人生の中で、どこかで活きるといいなぁ…。そう思いたい。