【人間関係】〇〇した方がいいよ!という呪文
妊活していると、時々言われる言葉で気になるのが
「〇〇した方がいいよ!」
という言葉。
「早く子供産んだ方がいいよ!」
「早く産む所調べた方がいいよ!」
しまいには
「いつまで不妊治療するか、やめ時決めた方がいいよ!」
これって、何かの呪文?
なんか毒々しい感情がわきでてしまうので、確かに何かの呪文らしい。
あなおそろしや。
上記は、自然妊娠した友人に言われた言葉。不妊治療の検査を始めた事を伝えた後に。唐突すぎてマホカンタを唱える間もありませんでした。
妊娠、出産後の大変さを考えての発言なのだと思います。分かります。育児はホントに大変でしょうし、産むなら少しでも若いうちに…という理屈、分かります。えぇ、頭ではね、分かりますとも。
でも…
「早く子供産んだ方がいいよ!」
→やれるもんならやっている
「早く産む所調べた方がいいよ!」
→その段階じゃない
「いつまで不妊治療するか、やめ時決めた方がいいよ!」
→家族・医者と相談済
不妊治療中、
「わ~、どうしよう!産院って色んな種類があるみたい!食事がいい所?個室がある所?費用で選ぶ?考える事たくさんある!早めに決めないとすぐ埋まっちゃうみたい!やばい!今から調べなきゃ!」
って…
なります?
治療への不安、
注射への恐怖、
ゴールの見えなさ、
仕事への不安、
お金の不安、
転院した方がいいのかどうかの迷いの中、
そんな所まで思いを巡らせられるほど聖徳太子な人間(?)って、います?
本当に、この言葉から私をどうしたかったのか、とっても謎です。
あまりにも当然、かつ自分の力ではどうしようもできない事ばかりだったので、「もしかして自分、馬鹿と思われているのか?」と疑ったほど。そして、この言葉は鬱々と心の中に沈殿するのでありました。
「よもぎ蒸しっていいらしよ」
「ルイボスティーっていいらしいよ」
「温活した方がいいよ。五本指靴下おススメ」
「お灸も簡単で温まっていいよ」
「あそこの病院、評判いいらしよ」
とか、具体的に教えてくれた友人にはほんとーに素直に感謝できるんですが、
漠然と不安や無力感を煽るだけの
「〇〇した方がいいよ!」
の破壊力。強制感。
何も残らない、ピンポンダッシュ感。
うーん、やっぱ何等かの呪文と捉えた方がいいのかもしれない。
ここ数日、この呪文について思いを巡らせた結果(暇か)、この呪文が効果的であるケースはいくつか、ある。
暗闇でスマホを眺めるという明らかに目に悪い習慣を持つ人へ(私だ)
「暗い所でスマホ見ない方がいいよ!」
明らかに詐欺と思われる求人に応募しようとしている人へ
「その仕事、やめておいた方がいいよ!」
うーん、こうして見ると、悪い道へ辿るのを引き留める際に効果を発揮するのかも。そして、自分でコントロールできる事柄に対しては有効、な気がする。いや、でもこれでさえ余計なお世話なのかなぁ…どうだろ。
この一件を通して実感したのは、私は
「〇〇した方がいいよ!」
という呪文にかなりの抵抗感を感じるという事。妊活してるしてないに関わらず。
「恋愛した方がいいよ!」
「彼氏作った方がいいよ!」
「結婚した方がいいよ!」
「家買った方がいいよ!」
それが必要かどうかなんて人によって違し、余計なお世話。
一方、自分も場合によっては使っているかも、と反省。
「趣味を作った方がいいよ!」とか
「在職中でも職務経歴書作っておいた方がいいよ!」とか(やけに具体的)
年を重ねると、人によって状況は違ってくるし、「した方がいい」のレパートリーも豊富に、かつ複雑になっていきます。
自分がいる場所以外の人が持っている悩み、苦しみ。心から理解する事って難しい。その人にとっての「普通」は他の人にとっては「普通じゃない」かもしれない。本当に妊活は、色んな事を教えてくれます…。
なるべく、自分はこの呪文を使わない人間でいたい…。とひっそり誓ったのでありました。
あと、呪文に遭遇した際の対処策を考案した結果。Twitterで遭遇した言葉で腑に落ちたものがあります。
誰かからのアドバイスが、「こういう選択肢もあるよ」という、行き詰った思考を広げてくれるものだったら聞く価値があるし、ああしろ、こうしろ、という思考を限定するものだったら、それは、自分の都合のよい人間になってほしいだけのアドバイスだから、聞く価値はない。アドバイスは見分けないとね。
— 小池一夫 (@koikekazuo) March 5, 2019
アドバイスの見極め、大事かもしんない。
見極めた上で
アストロンか、
マホカンタか、
マホトーンか、
こちらも吟じようと思います。(またドラクエ)