【体外受精】不安だらけの自己注射。痛い?痛くない?難しい?
不妊治療を取り巻く、一番の恐怖…。
「痛みがあるんじゃないか?」
という点じゃないでしょうか。
私も治療を始める前、痛みに対する恐怖がありました。病院選びの時にも、「痛いと噂の〇〇も全く痛くありませんでした!」という口コミを血眼になって探したものです(ビビり…)。
なかでも恐怖だったのが
体外受精の「自己注射」。
自分で自分に注射を打つ…とてつもなく憂鬱。
なんとか人工授精までで授かれないかと祈る日々。思い虚しく、繰り返されるリセット。葛藤の末、体外受精に踏み切る事にしました。
痛がりでビビりな私が自己注射をしてみて、実際どうだったのか?紹介したいと思います。
- 1.選べる注射方法
- 2.注射方法のメリット&デメリット
- 3.自己注射は2種類!針の太さ比較
- 4.病院で打つ注射について
- 5.体外受精の注射は、痛いのか?痛くないのか?
- 6.自己注射で大変だった事…
- 7.自己注射で必要なのは、不安に対する心構え
1.選べる注射方法
体外受精では、卵胞を育てたり、排卵を抑制する為の注射を打つ事があります。
※治療方針によって、打つ注射の種類や回数が違う
私が行っていた病院の場合、注射の種類にはよりますが、以下を選ぶ事ができました。
①どこで打つのか
・ 病院 or 自己注射
②自己注射の形状
※自己注射を選んだ場合
・ ペン型 or シリンジ型
2.注射方法のメリット&デメリット
費用、手間、痛みへの恐怖や不安…色んなものを考えながら選択しなくてはなりません。それぞれのメリット&デメリットを上げてみました。
①どこで打つのか
<病院>
・メリット
注射時の恐怖を最小限にできる
看護師さんの注射なので痛みが少ない
※注射によってはそれでも痛いのはある…
・デメリット
通院が増える
費用がかかる場合がある
※病院や注射の種類にもよる
<自己注射>
・ メリット
通院の手間がない
・ デメリット
自分で打つので注射時の恐怖がある
手慣れていないので痛い時もある
②自己注射の形状
<ペン型>
・ メリット
薬液セッティング済で準備が簡単
針が細く痛みが少ない
・ デメリット
高い
<シリンジ型>
・ メリット
ペン型より安い
・ デメリット
薬液セッティング工程がペン型より多い場合がある
針が太く、ペン型よりは痛みがある
3.自己注射は2種類!針の太さ比較
私の場合、毎日打つ必要がある為病院では打ってもらえないものだけ、自己注射にしました。
自己注射は2種類。
・ゴナールエフ(ペン型)
・オビドレル(シリンジ型)
ペン型を選べる注射は、迷わずペン型をチョイス。オビドレルはペン型はない為、やむなくシリンジ型。
ペン型は高いのですが、終わりが見えない不妊治療、一回あたりのストレスを最低限にしたいという気持ちが強かったです。
シャーペンの芯と針の太さを比較。
太さの順番としては、シャーペン→オビドレル→ゴナールエフ、という順でしょうか。
比べてみると、とにかくゴナールエフの針の細さが際立ちます。
オビドレルは通常の注射と似たビジュアル…恐怖。それでもシャーペンの芯よりは細い。自己注射に不安がある人は、シャーペンでお腹を刺してみて、イメトレしてみるといいかも。
ただ、オビドレルは採卵日時から逆算し、打つ時間が【2日前21:30ぴったり】ときっちり決められていて、予定がある時大変でした。
4.病院で打つ注射について
自己注射以外に、病院で打つ注射が2種類ありました。
・ セトロタイド
・ HMGテイゾー
セトロタイドは自己注射の選択肢もありましたが…。
病院の説明によると、セトロタイドは薬液注入時に痛みがあるとの事。選択肢は以下の二択。
・ 自己注射を数回打つ
・ 病院で一回だけ打ってもらう
※投与量を増やして打つ
病院側が痛いと太鼓判を押している注射を自分で何回も打つ勇気もなく…病院で打ってもらう事にしました。
HMGテイゾーは、他のブログを見ると自己注射するケースもあるようですが、私の行っている病院では自己注射という選択肢自体なく、病院で打つことに。
このように
「病院で打てるものは病院で」
「なるべく痛みの少ないペン型で」と、
「痛みを最大限避ける」選択をした結果、費用は6万円ほどプラス。…注射って、お財布も痛い。
5.体外受精の注射は、痛いのか?痛くないのか?
問題の、実際痛いのかどうか、という話ですが…。
「自己注射は思ったより痛くない」
「病院で打つ筋肉注射が結構痛い」
というのが私の感想です。
痛みが怖い方には、自己注射は断然ペン型がおススメです。ペン型のゴナールエフ、ほんっとーに針が細いです!針もお腹の肉に吸い込まれていく感じ(笑)思ったより痛くありませんでした。
ただ、最初打つ時はやっぱり勇気がいります。
あと、私の場合225という単位で打っているので、注入完了まで結構長い。この間に、違和感というか痛みを少し感じる事もあります。
ただ、「刺す瞬間」はそこまで痛くないです。
シリンジ型のオビドレルは、少し太目の針なので、ちょっとビビります。
思い切りお腹の肉をつまんで、エイやっと気合を入れて刺す必要あり。ゴナールエフに比べると、刺す時、お腹の肉からの抵抗感がある感じ。でも、痛みよりも時間指定があるのがドキドキでした…。
体外受精の注射達の中では、ぶっちぎりで筋肉注射のテイゾーが痛かったです。
お尻か肩を選べるんですが、いつも肩に打ってもらってました。打つ前に「ちょっと痛みありますよ~」と言ってくれるので心の準備はできるのですが、針が刺さる瞬間よりも、注入時が痛い。
ツーンとくるような、グイグイ押し込んでくるような感じ。インフルエンザの注射がイメージとしては近いかも?
セトロタイドは、お腹に打つ注射です。当初言われていたような痛みはそこまでなく、打った後にかゆみが強く出ました。
6.自己注射で大変だった事…
体外受精の自己注射。やってみた感想としては「案ずるより産むが安し」。
…痛みが一番少ない方法を選んでいるので、自慢げに言う事でもありませんが。
それでも、自己注射で大変だった事はあります。
①痛みがある時と、ない時がある
「体外受精の自己注射は思ったより痛くない」と言いましたが、あくまでも「思ったより」なので、痛みがゼロというわけではありません。
ペン型でも5回打って2回くらいは、「おっと?そこで痛い感じ??」と、刺す瞬間も注入する時も痛みがある場合もありました。
刺しどころが悪いのか、体調のせいか、は未だに解明できず…です。でも、痛みも30秒程で終わるのがせめてもの救い。
②出先で注射??どこで、打つ?
ゴナールエフは好きな時に打てるのですが、時間指定アリのオビドレルはそうはいかず。
前の周期では、友人との食事にかぶってしまいました。
採卵のスケジュールも直前に決まるので、前々から決まっている予定があると…いつでもどこでも注射できるぜ!という体制を自分で作らないといけないですね。
私も、食事前に何度もシミュレーションしました。
移動中に打つタイミングがきたら?
レストランのトイレに先客がいたら?
うっかり時間過ぎたらどーする?
スマホのアラームをセットし、
レストランや駅やコンビニのトイレ、タクシーの中でも自己注射ができるよう心の準備をしました。
友人との食事は主人と一緒に行きました。
美味しいイタリアンや会話を堪能…楽しい時間は過ぎていき…
「すっ」
私の手元に、主人がケータイを置いてきました。ケータイが示す時間は
【21:28】…ヤバい!
ポーチを持ってイソイソとトイレへ消え、あたふた注射を打つ私。とにかく打つべし!という気持ちで痛みなんぞふっ飛びました。
アラームをセットしていたはずなのに、スマホを手元に置いておらず起きた凡ミス。時間を教えてくれた主人に感謝です。
7.自己注射で必要なのは、不安に対する心構え
私は一時期、自己注射の不安から情報をたくさん調べ、どんなものなのか頭の中にインプットしまくりました。
不妊治療のブログ、漫画を読み漁り、Twitterでも「自己注射 痛い」と検索…。
一体、検索ボックスに何回「自己注射 痛い」を打ち込んだ事でしょうか…。
痛みがあるのか、どのくらいの人が痛いと言っているのか、少しでも痛みを軽減するような打ち方はないのか…。
調べてイメージする事によって、
少しずつ心構えができていき、
不安な情報も入れておく事によって、
覚悟を決める事ができた気がします。
「知らない」ってとにかく不安ですよね。あくまでも私の体験ではありますが、少しでも不安を抱えている方の参考になれば、嬉しいです。