妊活時間の過ごし方

妊活時間の過ごし方

妊活中をいかに過ごすか?を模索する日々のブログ

【働き方】妊活と退職。辞めてから実感した、メリットとデメリット。

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妊活に集中したいという事もあり、選んだ退職。 

satokoninkatsu.hatenablog.com

 

退職後のモヤモヤ気分とその解消については以前書きましたが、実際的な変化として、どんな事があったのかを書いてみたいと思います。
 

1.年金、社会保険料高い!

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最初の衝撃は、年金と保険料がとにかく高い!という事。

 

私の場合は、月々5万円弱の支払い。

税金も前年の収入をもとに算出されるので、前年がっつり残業していた私は、結構な金額を持っていかれました。
 


会社員時代は、給与明細に書かれてはいるもののよく目を通しておらず、手取り額=振込額のみ気にしたのですが…
 


実際にその金額をつきつけられ、自分で支払うとなると…震えます。
 


会社員時代は保険料・年金共に労使折半。会社が半分支払ってくれていたものが、退職後は全額自分で支払う事になるそう。高いわけだ。
 

2.安定収入のもたらすものを実感

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退職後、当然ながら減る一方の口座。それに伴い起こったのは…
 


・生活水準の変化
→良く言えば節約志向、悪く言えばケチになった
 
・行動の制限
→出不精になった
 
・お金を出してする経験の断念
→やりたいけど、今はムリ
 


お金は生活の土台になるだけでなく、自分の可能性や選択肢を広げてくれるものでもあると実感。

 

一方、「これは本当にこの金額を支払う価値があるもの?」といちいち考えるようになった事、お金をかけずに工夫する事を考えるようになった事は良い事かも。

 

時々、それ以上に手間がかかって本末転倒な事もありますが…!

 

3、生涯収入への不安

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私より前に退職した子と、退職金について話した事がありました。数年違うだけで、倍くらい額が違う事に驚き…。
 


退職金制度のある会社では、勤続年数が長ければ長いほど、メリットがあるもんだなぁと思いました。
 


退職金は企業が従業員の為に毎年積み立てているもの。転職や退職の道を選ぶと、その額はリセット。新たな所で就業したとしても、イチから積み上げなくてはならないんだなぁ、と実感。
 


また、年金も会社員は国民年金に加え厚生年金にも加入しているので、支払額も増えますが、老後の受取額も増えます。

 

厚生労働省のを見てみると…↓

 ※働き方、暮らし方で変わる年金加入の形 、の部分参照

www.mhlw.go.jp

 

 

65歳から年金を受け取る場合

国民年金
●保険料 :定額16,410円
●受け取れる金額 月約65,000円
平成31年

【厚生年金】
●所得比例 月給の18.3%負担 
※平成29年9月~
●受け取れる金額 月約156,000円(平均)

※基礎年金+厚生年金
平成31年

 

受取額、その差月9万円!随分差が出ます。

 

国民年金の保険料は定額なのに対し、厚生年金の保険料は給料に比例し、受給額にも反映。昇給も見込める場合、より多くの年金を受け取れる可能性が高いという仕組み。また、企業によっては企業年金の制度があるところも。会社員を続けていると老後も安心、と言われる所以はこういう点なんだなぁ、と実感。

 

退職してから、年金や保険料にビビり、将来にビビり、必死こいて調べる私…なんて滑稽なのか…

 

 

4、高額な不妊治療に対する経済的な構え

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安定収入があれば、高額な不妊治療に関しても、経済面である程度安心してチャレンジする事ができます(そうはいっても高いもんは高い!ですが)

 

私も退職する前に、後悔しないように言っておくよ。と前置きの上で、上司に言われました。

 

不妊治療するってなると、お金も結構かかるでしょ?」
「このまま働いた方がいいんじゃない?」

 

でも…タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精。どのタームで授かるかなんて、予想できず。激務の中心身も疲弊し、まずは心と体を休めたい、と強く思いました。

 

しかし、心と体を休めたからって、授かるとは限らない。上司の言葉は、経済面で見たら正解なのかも…とも、今は思います。

5.退職するとキャリアがストップする!って、具体的にどういう事?

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辞める時に多くの人に言われたのが

 

「せっかく築いたキャリアがストップするのは勿体ない」
「仕事をしない期間=ブランクができると、スキルが減退する」

 

専門職でもなく、特別なスキルなど皆無な私。会社の中で四苦八苦しながら、色々経験を積み重ね、成長させてもらった・・・という感じ。正直、バリバリ仕事できるタイプでもありません。

 

「いやいや、私程度のキャリアなんてなんぼのもんでしょ」と思っていました。

 

ただ、仕事を通して社会と接していると、自然に身についていく経験がいくつもあるように思えます。世の中の変化を感じる速度や量も、仕事をしている時に比べ激減。

 

辞めた後、同僚との会話の中で、自分のストップ感を実感する事があります。

 

話の端々に、自分の知らない状況、仕事内容、人間関係等が現れはじめ、「進んでいる」同僚。


退職時で知識も人間関係も「ストップしている」私。

 

あぁ、これが、キャリアがストップするという事か・・・と実感。

 

賢い人は退職という道を選ぶ前に、理性的にその点を考えるのでしょうが、浅はかな私は「いやいや、私程度の者が、そんな」と、高をくくっていました。

 

でも確かに、「キャリアはストップ」しますし、パソコンをずっと使っていなかったり、ビジネスのやり取りから遠ざかると、今まで働いていた脳みそのある部分がゆるやか~に力を失っていく気がします。

 

退職後も、自覚的に自分のスキルや人脈、経験を伸ばしていける人もいるかもしれません。そういう人は、きっとどんな状況下でも、キャリアを形成していけるのだと思います。

 

ただ、専門スキルを持たず、バイタリティも今一つ不安という私のような場合(何もないじゃないか…お前)、「キャリア形成」という点を考えれば、毎日会社へ行き、仕事をする事。そして、会社の中で色々な経験をする事。これだけでも、何かしらのスキルや経験、知識は身についていくものなんだ、と思いました。

 

6.人間関係と役割の変化

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また、案外侮れないのが、人間関係と役割の変化。今となっては気持ちの切り替えができたのですが(それでも時々揺れる思い)退職直後はその変化に戸惑い、これでいいのか?と悩みました。

 

仕事を通した人間関係がある事。

自分の役割に対して給料が支払われる事。

 

退職すると、いずれもなくなります。

 

自分の居場所や所属がある、という事の精神的な安心感。

 

誰かに「ありがとう」と言ってもらえて、誰かに喜んでもらえて、しかもそれがお金になって返ってくるという喜び。

 

改めて、人間って社会的な動物なんだな、と思います。

 

辞めた直後は、かつての同僚と自分を比較して落ち込む事も多々ありました。もちろん、家事や支出コントロールという役割はあります。でも、いわゆる仕事のように、目に見えて返ってくるもの(給料)はありません。

 

労働の対価としてお金をもらう。経済面だけでなく、精神面にも大きく寄与している、尊いものなんだな、と思うように。

7.退職について、今思う事

お金や仕事について色々な考えを巡らせた私。退職して、改めて感じた仕事を続ける事の大切さ。

 

それでも、「退職するんじゃなかった」という後悔の念に苛まれているかというと、そういうわけでもなく。「良かった事」もたくさん、ありました。

 

  • 料理や家事に専念する事で、健康になった。
  • 精神的ストレスが激減し、心穏やかになった。
  • 適度な運動を続けられ、疲れにくくなった。
  • 何より、不規則な不妊治療に専念できるようになった。

 

文字にすると少ないですが、自分にとっても家族にとっても、とても大きな良い変化でした。

 

いつまで続けられるか?経済的な懸念や制約はありますし、再度働こうとした際に、どんな苦労が待ち受けているかは未知数。でも、「今は妊活に集中したい」と決めました。

 

そうはいっても、辞めてみて「働く」事が自分にとって大きな意味を持つものだった、と実感したのも事実。

 

不妊治療中心の生活」を軸にした「働き方」の模索の旅が始まるのでした…(続く…多分)